ワークライフバランス向上の取組
看護師が長く働き続けるには、ワークライフバランスの向上が不可欠だと言われます。
これは、公私のバランスを良好に保つことを意味し、ひいては看護サービスの品質維持につながるのです。
ワークライフバランスを向上させるには、看護師一人ひとりの生活や家庭状況に応じた働き方を可能にする必要があります。
働き方の選択肢を増やし、職場側が働きやすい環境を提供することが大切でしょう。
日本看護協会はワークライフバランス向上の一環として、短時間正職員制度の普及に努めています。
実際、短時間であれば仕事を続けられるケースが多く、この制度の普及は深刻な人材不足を解決する鍵の一つと見られているのです。
短時間正職員制度では、一般的なパート・アルバイトの看護師とは異なり、正規職員でありながら短時間労働が可能です。
そのため、社会保険をはじめ、福利厚生や育児・介護休業などが適用されます。
また、正職員と同様の資格や教育制度を利用できるほか、昇進や昇格に関しても正職員と同等の機会が提供されるでしょう。
給与についてはフルタイム職員と同じ給与体系であり、勤務時間の長さのみが反映される仕組みです。
短時間正社員制度を活用することで、看護師はワークライフバランスを良好な状態に保てます。
仕事を長く継続できるようになり、それまで積み上げたキャリアを無駄にしなくて済むでしょう。
多様な働き方が可能になるため、新たなキャリアアップの機会も図れると言っても過言ではありません。